毒親 親子 問題 影宮竜也 親子療法

第5回「過去の記憶をたどり、洗い出す」

こんにちは!おーくらです。

第5回は前回からの「器塾と出会ったきっかけ」の続きになります。

 

 

影宮さんに、『過去の記憶を辿って洗い出す』ことを勧められるままに、思い出せるものは洗いざらい、カードを通して吐き出していきました。

 

それらを通して気付いたことは、「私はまだ大人になれていなかった」という事実でした。

 

…と言うとちょっとお利口さん過ぎるかもしれませんね。 いい年した大人になっても、まだ親に甘えていた、依存していたんだ…ということに気付かされました。

 

 ただ、その気付きを得るまでは、最初は親に対する抑え込んでいた不満や悲しさ、憤りが爆発しました。 

(やがて「私は甘えていたんだな、卒業しなきゃ前に進めないな」というところに落ち着くまでのプロセスは、また後ほど…)

 

 ●子供の頃の自分、抑えた気持ちを思い出す

試作のカードを用いて、影宮さんに誘導されるまま 過去の記憶をたどっていきました。 

 

年代に合わせてカードを選び、めくっていきます。 

カードのキーワードから思い出す記憶をどんどん呼び起こしていきます。 

 

将来の仕事で両親と揉めて、 家出を企てた学生時代。

 

親の愚痴の掃き溜めになっていた中学生時代。 

将来はイラストレーターになると決意した時期。 

 

イラストを描くのが楽しくてしょうがなかった小学生時代。 

 

そして、もっと幼い頃… 

 

私の分析に必ず出てくる「否定」というキーワードがここに出ました。

 

何かを我慢したこと。 自分自身を否定された感覚になったこと。 親から言われた言葉でなんとなく気になっていたある言葉を思い出しました。

 

それは両親の「男の子が欲しかった」という言葉でした。

 

よく、「妊婦のお腹がとんがっていたら男の子」というジンクスを聞きますが、 私が母のお腹にいた時は、その通りお腹がとんがっていたそうです。

 

エコーをとっても男か女か判別できなかったそうで、 生んでみたら女の子だったとわかり、 その親の話からは当時の両親の少し落胆した様子を想像してしまいました。 (本当に親が落胆したかどうかはほんとのところわからないのですが) 

 

おそらく笑い話として両親の言ったかもしれない「男の子が欲しかった」という言葉で、 待望の男の子を授かったかもしれないと期待した両親を、 自分が女に生まれてしまったことで両親をぬか喜びさせたような気持ちになりました。

 

女に生まれてしまって、ごめんなさい。と。

 

その話を影宮さんに何気なくしていたら、 突然涙が込み上げてしばらく話ができない状態になりました。

 

その自分の状態そのものに、驚きました。 

 

それまでは、親が何かそんなこと言ってたな〜くらいに思っていましたし、人様に初めてお話ししたことでもありませんでしたので。

 

それから堰を切ったように、 女に生まれた自分の身を呪ってみたり、 男になりたいと願ってみたり(そしたら父に愛される、という単純で浅はかな発想) 女の子に生まれた自分を否定した記憶が溢れてきました。

 

…と同時に、芽生えた気持ちもありました。

 

「女の子をやり直したい」というものでした。 

 

親からの告白を聞く前の私は、女の子らしいものが大好きだったのです。 

 

フリルのついたワンピースにソックス。

お出かけ用の洋服を手に取る時の高揚感。

ピンクや赤の服がよく似合うと言われて嬉しかったこと。

お人形さんのように長い髪に伸ばしたかったこと。

ぬいぐるみやお人形遊びが大好きだったこと。

アニメの変身アイテムのような可愛い小物が大好きだったこと…

 

今から当時の格好をするわけにはいきませんが(笑)大人の年齢になった今からできることを、 少しずつ取り戻していきたい、気持ちを一新してやり直したい!という希望のようなものが湧いてきたのでした。

 

→第6回「空っぽな恐怖」

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