毒親ってどんな親?
『毒親って子供に対して肉体的な虐待や親として当たり前のことを
子供にしていない親のことでしょう?』
と思われている方も多いかもしれませんね。
もちろん、こういう親は『毒親』に間違いはありません。
でも、こういうわかりやすい形のひどい親だけでなく家族以外には見えにくい、
『精神的な虐待』
を与える親も毒親と考えても良いと思います。
・子供を思い通りに操ろうとする親
高圧的な態度で子供を抑え付けたり、
逆に甲斐甲斐しく子供の世話をする過干渉な親のことを指します。
この手の親の口癖は、
「あなたのことを思って・・・・・・」
「誰のために言っていると思っているんだ!」
躾と称して、
『自分自身の価値観』
を子供に押し付けようとします。
この手の親に育てられた子供は、
自身の中から湧き出る自然な言葉を失い
親に押し付けられた価値観の範囲でしか物事を考えられないようになります。
幼少期に、
『自分で考える』
ことを奪われた為にです。
自分自身の本当の気持ちで毎日を生きていないので、
いつも心の奥底に不満を抱えるようになります。
*(私はこうしたい!)という心の声がかき消されて、
親の(こうあるべきだ)という声に従ってしまうので、
心の奥底にいつも抑圧を抱えるようになります。
・自分のことばかり優先する親
精神的に未熟な親に多いのがこのタイプです。
「生きがいが欲しい」
「趣味に忙しい」
「子供には好きにやらしています」
などの言葉をもっともらしく言う「外面の良い親」にありがちです。
『子供を育てることは人生を掛けた大仕事』
だと言うことが、この手の親には理解ができません。
(自分が親になったのに、自分自身もまだ親に依存していることが多いです)
この手の親に育てられた子供は、
『親の役割を担わされて、大切な幼児期を自分自身のために使うことができない』
つまり、
子供時代にその子供が持つ特有の個性が育つことを阻害されるようになります。
*好きなことなど趣味趣向を持つ能力が奪われる。
もしくは、自身が本当に求める心の欲求に耳を傾けることができずに、
周囲のお世話ばかりをする大人になるなど。
・子供の人格を否定する言葉を投げかける親
「あなたは見た目がよくない」
「あなたは頭が悪い」
「あなたは何もできない」
このように子供の自尊心を傷つけるような親も精神的に
何らかの歪みを抱えている親だと言えます。
『子供が自分を超えるような人間に育つのは許せない。
いつまでも自分の支配下に置いておきたい』
という歪んだ思考は何らかの精神障害(境界線人格障害など)を
抱えていることも考えられます。
他にも色々とありますが、
『精神的にジワジワとやられるくらいなら、
肉体的にやられた方がまだマシだった』
という人もいます。
*肉体の傷は時間が癒してくれますが精神的な傷はそう簡単には消えません。
『子供の人生を歪めるのは肉体的な虐待だけでない』
毒親の闇は本当に深いものだということを理解することが大切です。