親子分離階層理論 第1段階 「不安」
親子分離階層理論 第1段階 「不安」
親子分離階層理論 第1段階 「不安」
・機能不全家族と共依存という問題
機能不全家族とは、「家族にとって家庭が安らぎの場」として機能していない家庭のことを指します。
分かりやすい例として、
・両親が喧嘩ばかりしている家
・家族の間で常にディスカウントが行われている
(家庭内モラルハラスメント、DV(ドメスティックバイオレンス)、人格否定、ネグレクトetc)
・仮面家族
(家族間に会話が無く、家族それぞれが互いの存在に関心がないかのごとくふるまう)
・躾と称した体罰が日常的に横行
このように家庭が常に緊張状態にあり、(安らぎの場)として機能していない家庭は、機能不全家族であると考えて良いでしょう。
機能不全家族の家庭で起こる子供の問題
・非行
・ひきこもり
・家庭内暴力
・家出
子供が引き起こす問題は、その家庭の環境が引き起こす問題とも言えます。子供は親の鏡であり、また家庭の鏡となって親(家族)が抱える問題を子供の人生を通して表面化します。また、機能不全家族の家庭で育った子供が親になると、その自身が生まれ育った環境そのままを自らの家庭でも再現することもあります。(世代間連鎖)
共依存(家庭)とは?
夫婦もしくは親子の関係が過剰な依存関係で結ばれており、またその依存関係に囚われている状態を指します。
(共依存家族の例)
夫婦間でDVやモラハラが日常的に行われているにも関わらずその環境から抜け出そうとしない
=問題のある人間をそばに置くことで、その家庭内での存在理由を見出そうとする欲求
(自己の存在不安から始まる家族に対する承認欲求)
*上記の関係でよくつかわれる言葉
「あの人(お父さん、お母さん)は私がいないと駄目だから。」
配偶者(子供)に対して日常生活のあらゆることの世話を焼く
=配偶者(子供)に対して、日常生活の様々なことを過剰に世話をすることで、配偶者(子供)を無力にして支配をする行為
(相手を無力にすることで、自己が必要である理由を相手に植え付ける)
*上記の関係でよくつかわれる言葉
「あの子はお母さんがいないと駄目だから」
「お父さん(お母さん)がいないと何もできない子ね」
「お父さん(お母さん)はあなたのことがいつも心配」
共依存家族とは、「親の存在理由を子供を道具として証明する家族」とも言えるでしょう。
*子供がアダルトチルドレンとして成長する背景には必ず共依存の問題が背景にあります。